はじめに
始めに、この記事を読んでいる方々の中には、引き寄せの法則に対して「うさんくさい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、引き寄せの法則を嫌う人が理由と、その本質について探っていく予定です。
背景として、引き寄せの法則は昔から話題になっていますが、あれ?本当にこれ効果あるの?」と疑問を持つ人も少なくありません。
特に「考えただけでお金持ちになる?」と聞くと、もう寒気がしてしまうレベルの方もいるでしょう。
それでは、なぜ引き寄せの法則が一部の人にとっては「嫌い」なのか、その理由を掘り下げていきましょう。
私の経験を交えつつ、引き寄せアレルギー発症体質への方の背景に迫ります。
次は、引き寄せの法則とは何かについて話していきます。
引き寄せの法則とは?
さて、まずは「引き寄せの法則とは?」の基本的な説明から始めましょう。この法則、要するに「自分が考えたことが現実になる」というもの。
つまり、頭の中で「お金持ちになる」と念じるだけで、お金持ちになれると主張しているわけです。
いや、本当に?「やったー!今日から毎日1万円札が降ってくる!」とでもいいたくなるけど、残念ながら現実はそう甘くない。
でもね、これを信じる人たち、すごくポジティブなんです。
彼らの主張によれば、自分の願望や夢を強く思い描くことで、そのエネルギーが宇宙に伝わり、結果としてその願いが叶うとのこと。
だから失敗したら「思いが足りなかった」とか「エネルギーが低かった」と言い訳が用意されているわけです。
支持者は「考えるだけで現実が変わるんだから、やってみる価値がある」と熱弁するでしょう。彼らによれば、引き寄せの法則を信じることで人生が劇的に良くなると。
そしてその信念をシェアし合って、セミナーや本購入までお金を費やす情熱はまるでアイドルファンのよう。
この法則、確かに一見魅力的に見えるけど、そこには深い疑問が潜んでいるのです。
なぜ引き寄せの法則が嫌いか
21歳のころ、田舎から家を飛び出し、田舎から都会へと夢を抱いてやってきた私。そこで初めて出会ったのが『引き寄せの法則』でした。会社の社長が「これで会社が繁栄したんだ!」と毎月のように熱弁してたのを聞いて、「なんだこの胡散臭い宗教は」と思ってましたよ。
だって、願うだけでお金が入ってくるとか、成功するとか、そんな夢物語が現実になるなら、世界中のみんながお金持ちじゃないですか!
でもね、何だかんだで私もその法則に少しだけ便乗してみたくなったんです。「もし本当にこの法則が効果あるなら、私の人生も変わるかもしれない」と、一縷の望みにすがりついてやってみました。
結果、毎月10冊の関連本を購入し、セミナーにも通い詰め、自分の自由に使えるお金はほとんどこの“投資”に消えていきました。
もう一つ嫌いな人が出てくる理由は、その「楽観主義」です。引き寄せの法則の下、何でもポジティブに考えろ、だったらいいことが起きる、努力なんてしなくても結果がついてくる。そんな簡単にいかないって、誰もが薄々感じてるはず。実際、努力を怠れば待っているのは失敗の連続です。
現実を無視して「ポジティブ思考だけで人生変わる」なんて、おとぎ話じゃあるまいし・・・なんてことも。
さらに、この法則にのめり込むと、周りから「宗教信者」みたいに見られることもあります。
家族や友人に「これ、信じてみてよ」と勧めた途端、「胡散臭い」とバッサリ斬られる。
いや、こっちも疑いつつやってるのに、その反応は本当にガッカリなんですよ。
でも最悪なのは、引き寄せの法則を実践することで、逆にだめだった時の自己否定感が増すこと。そう、努力しないでとりあえず願えばいい、でもうまくいかない……それは願い方が悪かったとか、考え方が悪かったとか、責任を全部自分に押し付けてしまうから辛い。これこそ、隠れている自分への暗闇の部分です。
引き寄せの法則の本質
もし科学に双眼鏡を向けて引き寄せの法則を覗いてみたら、一体何が見えるでしょう?なんということでしょう!科学的には、引き寄せの法則を完全に証明するものなどありません。
脳内のポジティブな思考が量子力学とどう絡まるかについては、空想の聖地へと続く黄泉比良坂の入り口で、物理学者が迷子になっている姿が見えるかもしれません。
つまり、科学的な視点から見て、引き寄せの法則を完全に裏付けるエビデンスは見当たりません。
なんとも夢見がちな話ですが、化学実験室で願望を引き寄せることは、今のところまだ夢のようです。
さて、そんな科学の視点をさっと置いて、心理的な側面を探ってみましょう。
なんでこんなに多くの人が引き寄せの法則にハマるのか、その秘密は脳内にあるかもしれません。
心理学的には、ポジティブな思考が感情や行動に影響を与えることは、ちょっとした「魔法」と言っても過言ではありません。
ポジティブな思考がエネルギーを引き寄せるという考え方は、確かに精神的な満足感や自己効力感を高めるんです。
誰だって「考え方を変えれば人生も変わる」と信じたいですもんね。
ただし、この心理的な影響、どう転ぶかは使い方次第。過度に期待すると、失望という名の穴に転げ落ちる可能性もあります。
引き寄せの法則を盲信し、現実の厳しさを無視することもまた問題。もし、あなたが「引き寄せの法則」を信じて明日から宝くじを買いまくると心に決めたなら、その結果は科学でも心理学でも予言することは難しいでしょう。
では、次はこの理論が現実とどう揺れ動くかを詳しく見ていきましょう。
成功体験の背後には何があるのか、失敗体験の原因はどこにあるのか、真偽を見極める旅を続けます。
人生はシーソーゲーム
現実とのギャップ、それはまさに期待と人生のリアルの間に広がる深い谷のことです。
「引き寄せの法則」信者の皆さんが言うように、毎日「お金持ちになりたい」と考え続けているだけで宝くじが当たるなら、今頃世界は億万長者だらけでしょう。
でも、現実はどうでしょう?職場で上司に褒められたかと思えば、帰り道で雨に打たれる。
このコントラストこそが人生の真髄です。人生はシーソーゲーム、願望通りにいくことなんて稀です。
一方で、「引き寄せの法則」でわずかの成功を収めた人もいると言います。でもその「成功体験」、実は非常に曖昧です。「欲しいと思っていたものが手に入った!」と熱弁する彼ら、さてそれは本当に法則のおかげなんでしょうか?願望を書くリストの中にあったアイテムが偶然手に入ったって、単なる確率じゃありませんかね?一方、失敗を経験した人々のストーリーはどうでしょう?
朝から晩まで「幸せになりたい」と思い続けても、リアルには一向に生活が改善しない。その不満と失意が重くのしかかります。
世界は理不尽とサプライズがいっぱいで、誰もが平等に好運を引き寄せられるわけじゃない。
願望を抱くこと自体は否定しませんが、それだけで人生が劇的に変わるなんて魔法みたいな期待はやめましょう。
それよりも、実際に行動して、時には失敗も受け入れながら、自分の道を切り開く方がずっと現実的です。だからこそ、引き寄せの法則と現実のギャップを理解し、自分自身の手で未来をつかむことを習慣にするべきです。
メリットとデメリットはSET
メリットとデメリットについて語ると、引き寄せの法則には確かに魅力的なメリットが存在します。
例えば、ポジティブシンキングが身につき、生活が明るくなることは否定できません。成功や豊かさを夢見れば、それ自体がモチベーションになって、積極的な行動を引き出すこともあるでしょう。まるで魔法のように、自分の望むことが引き寄せられると思えば、日常のストレスが和らぐことも。
一方で、デメリットもゴロゴロ転がってます。「頑張らなくてもお金が手に入る」なんて、無責任な幻想を抱かせることもあり、その結果、現実から逃避する人が増える可能性も。
そもそも、考えただけで夢が叶うなら、全員億万長者になってんじゃないの?と言いたくなります。
さて、自分の見方はどう変わったかというと、最初は完全に「胡散臭い」と思っていましたよ。でも、よくよく考えてみると、ポジティブな考え方自体には力があるかもしれないと思い始めました。
ただし、現実の努力と結びつけてこそ、引き寄せの法則も効果を発揮するもの。信じるも信じないもあなた次第ですが、少しの疑念を持ちながらもポジティブさを取り入れるのは、決して悪くない考えかもしれませんね。
まとめと結論
主要なポイントを振り返ると、まず『引き寄せの法則』の基本概念は「思考が現実を創る」というものです。科学的根拠が乏しいため 嫌いな人からは疑問視されがちです。でも、心理的な影響が重要らしいです。
ただ、これは実のところ「ポジティブシンキング」の高級版に過ぎないのでは?という疑問も残ります。結局、成功体験がウリだけど、その陰には失敗体験も山のように転がっているわけです。
ですから『引き寄せの法則』が万能というわけではなく、光だけの部分だけではなく、闇の部分もしっかり見ることも大切な気がしています。