はじめに
シンクロニシティって、一体何だろう？心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱したこの概念は「意味のある偶然の一致」とされています。なんだかスピリチュアルな雰囲気も感じますが、それだけではありません。
さて、なぜ私たちはシンクロニシティに関心を持つのでしょうか？それは、誰もが「あれ？これって偶然？」と思う瞬間があるからです。
例えば、昔の友人をふと頭に思い浮かべた瞬間、その友人から連絡が来る。もしかすると、あなたの人生が誰かのサイコロ遊びの結果ではないかと思う瞬間もあるでしょう。
まるで魔法のようだと思う人もいることでしょう。
これはただの偶然なのか、それとも何か深い意味があるのでしょうか・・・
シンクロニシティの科学的側面
「シンクロニシティの科学的側面」について掘り下げていきましょう。
まずは、シンクロニシティがどれだけ頻繁に起こり得るかの背後にある統計学に目を向けます。ここで大切な話ですが、世の中の偶然の一致って、実は結構よくあります。そう、科学はこっそりと「それ、完全に普通」と言っています。
例えば、「誕生日問題」をご存知ですか？なんと、23人集まると、その中の誰かと誕生日が被る確率は50%以上になるよ言います。。
え？23人なんて、会社の飲み会レベルじゃん、と思ったあなた、そうなんです。これが統計学のマジック。
統計学的には、私たちが「すごい偶然だ！」と思っても、実はそんなに珍しくないことが多いんです。まあ、そんなこと言われても、奇跡を感じたいのが人間の性（さが）ですからね。
特に、運命の出会いや予想外の展開が続くと、もはや「あなたは特別」モードに突入してしまいます。
しっかり科学に裏付けられた説明を知ると、妙にリアルで現実的な気分になりますが、シンクロニシティはそんな私たちの心意気に冷や水を浴びせながらも、どこかまやかしではない感じがするのが魅力です。
今度はそのシンクロニシティの裏にある心理学的な視点について見ていきましょう。
心理学的視点からのシンクロニシティ
ここからは、ユングの理論によるシンクロニシティの心理学的視点を探っていきましょう。ユングといえば「おっと、またユングか」、なんて言いたくなるかもしれませんが、この心理学の巨人が説くシンクロニシティ、実はなかなか興味深いんです。
ユングはシンクロニシティを「意味のある偶然の一致」と定義しました。
でも、これだけじゃ「はぁ？」って思いますよね。そこで、彼が導入したのが「集合的無意識」という概念です。
個人の無意識だけじゃなく、それを超えた深層心理の層が、私たち全員の中にあるという話なんです。ええ、まさかの「みんなの心はつながってるんだよ」理論です。
集合的無意識とは普通の無意識とは違って、全人類に共通する「夢や象徴」の集合体なんです。言うならば、あなたと私の心底深くで繋がっているWi-Fiのようなもの。そのWi-Fiがあるからこそ、シンクロニシティが起きる。
例えば「あの人のこと考えてたら電話が来た」なんて現象も、このWi-Fi経由で起こるとユングさんは言ってるんです。
だから次回、シンクロニシティを感じたときは、「あ、これってユング先生のWi-Fi？」と笑ってしまうかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第ですが、少なくとも日常がこれまでとは違った感覚になる可能性もあります。
スピリチュアルな視点でのシンクロニシティ
シンクロニシティには、時にスピリチュアルな視点からしか説明できないこともあります。
「次のステップへの合図」としてのシンクロニシティはまるで宇宙があなたに「さあ、もう後戻りしないで、進め」と背中を押してくれる瞬間です。
例えば、突然、自分の周りに成功のサインが溢れるように感じることがあります。これがシンクロニシティの力です。まるで誰かが「次行っていいよ」と言ってるかのように感じ、そのタイミングで動き出すと、物事がスムーズに進んでいくことが多いこともあると言います。
「変化の前触れ」としてのシンクロニシティも同じように驚異的です。
人生における大きな変化が訪れる前に、なぜか不思議な一致が頻繁に起きることがあるんです。
何となく感じたことが現実化したり、昔の友達が突然連絡をくれることが増えたり…。実はこれ、全てが潜在意識からのサインかもしれません。
宇宙のいたずら好き
カール・ユングが提唱した「集合的無意識」の理論と結びつけると、これも全て宇宙の計らいかもしれませんね。
もちろん、「なんでこんなことが起こるの？！」と感じることも多いでしょう。
しかし、それがシンクロニシティの真髄。予測できない変化があなたを待ち構えているのでしょうね。
次に何が起こるのか、自分の直感を信じて行動してみるのも吉に発展する可能性が高いとも言われます。
実生活における体験談
これは私の過去の実話ですが、使わなくなった携帯が電源も入ってないのに、どこから遠くからメロディーが聞こえたなどの経験をしています。
どこを探してもその携帯はあるのですが、耳鳴りのようにメロディーが聞こえて来てしまうのです。
私は家中音を探し回りましたが、まったく音のなるもの自体が見つからなかったのです・・・
また何かリモコンでも踏んじゃったのかなと深く考えずに過ごしていたところ、数日後にその以前付き合っていた彼女から連絡が来て「あのさ、あなたと別れて、新しい人と流産しちゃって。。」と告げられたらどう思いますか？
これは、ただの偶然と言うにはあまりにも怪しいですよね。
一体何の関係があるのでしょうか？完全な謎ですが、ここにシンクロニシティの魔法が働いているのです。
テレパシーは目に見えないけど存在の可能性も
また、昔の友人のことをふと思い出して、「あれ、元気にしてるかな？」と考えていたら、その直後にその友人から「久しぶり！元気？」とSMSが届く。
それも深夜の、完全に予想外の時間に。「テレパシーでも使えるようになったの？！？」と驚かざるを得ません。
これほどまでにピッタリのタイミングで昔の友達から連絡が来るなんて、もう偶然では片付けられませんよね。このような不思議な一致が私たちの日常の中でいかに多く発生しているか、考えてみるとぞくぞくします。
信じるかどうかはあなた次第ですが、ここに秘められた意味に気づくことが大切なのです。
まとめ
シンクロニシティの仕組みをざっくり振り返ると、科学的に説明できる部分とできない部分が共存しているのが魅力的です。
ユングの「集合的無意識」という奇妙なアイデアのおかげで、「どうしてこんな偶然が？！」なんて考える暇もなく、私たちの脳は夢中になります。
シンクロニシティに気づいた瞬間があるならば、それをただの偶然と片付けないでとも言われています。新しいステップや変化の合図は来ている可能性もありますし、ちょっとした偶然が、あなたを大きな冒険に導くドアの鍵かもしれません。
だからと言って、シンクロニシティに全てを委ねるのではよくないです。しっかり足を地につけておきましょうと言われますが、その通りかもしれません。